おもてなし

先々週末に和倉温泉　加賀屋へ家族で出掛けた。　和倉温泉自体は日帰りも含めれば数回既に訪れている場所。温泉場でありながら温泉街はあまり無いので七尾湾を望む場所に旅館群がありもっぱら旅館内で滞在して楽しむ温泉、って感じなのかな。尤も加賀屋さんは建物も複数あってお値段もそれなりに、なので館内で一泊程度なら十二分に遊べてしまうくらいの広さとボリュームでした。

　そしてよく雑誌やテレビなどで映されている仲居さん勢揃いのお出迎えやお見送り、これはホント、ちゃんとありましたネ。

　泊まったグレードは良く分からないですが、大人一泊3万2千円くらい。12畳の畳の部屋に加えてシングルベッドが二つある部屋もあり全体的には8人くらい寝られる広い部屋で、大人四人での宿泊だったけど持て余すぐらいの広さでした。

　やはり「おもてなし」で気になるのはどんな事だったのか。

・食事はもちろん部屋出しで夕食、朝食共

・仲居さんに別に意識して言ったわけではないけど、娘の就職祝いも兼ねて、と話したら夕食時に副支配人という肩書きの方が来られて、女将の代理と言いながらご挨拶と娘に宿からのお祝いの品、という事でコップを頂きました。のしもついてちゃんと女将の名前も入ってました。（多分、この手の物は予め用意されているんでしょうけど）

・お部屋の鍵は二組　これは男女でお風呂へ行ったりする際に不便にならないように、という配慮だそうで、これはかつてどこの旅館でも無かった心配りですね。

・チェックインはスマートに　車で行きましたが、ちゃんと仲居さんが荷物を運び出してくれ、チェックインはカウンターでは最低限の情報を口頭で伝えただけ。　残りは部屋に案内された後にゆっくりと座卓の上で記入する配慮。

・浴衣のサイズはぴったり

・箸の配膳に心配り　私と息子は左利きなのですが、夕食時には右に統一されて配膳されていましたが、朝食の時はちゃんと私と息子には左利き用に配慮した配膳に学習されてました。　スバラシイ気配りだと感心。

・タオルはふんだんに　風呂場へ行ってもタオルはふんだんに用意されていて、まあこれはちょっとした心配りですけど、タオルなしでも安心して温泉に浸かれます。

・チェックアウトは11時　という事でゆったりした朝を過ごす事が出来ました。

・お風呂掃除は限定的に　いくつかの浴槽があり、普通、朝の時間は朝食後はチェックアウト間際になるとお風呂は清掃の為にダメ、とか、夜中も危ないのでダメ、ですが、ここは24時間入浴でき、チェックアウトが11時なので、朝食後にも風呂に入る時間があるのですが、清掃はパート事に分けれて行われる為に入れない浴槽はあっても入浴は本当に24時間可能なのはスバラシイ。

・部屋付けは浴衣の腰巻きでも　腰巻きは室内用と室外用があり、室外用には部屋番号が縫い付けてあって、ドア鍵でなくても館内での買い物や飲食は腰巻きを見せれば部屋付けに出来る有り難さ。（でも利用はしませんでしたけど）

・充電用コンセントタップが　まあ世の中、携帯電話機器マンせーの時代なので毎度、コンセントは家族で充電の為に奪い合いになり、いつも三ツ口ソケットなど持参なのですが、そんな物は不要でした。　ちゃんとテーブルタップの６つ口コンセントが「充電用」と書かれて用意されていました。

　思い出す範囲で書きましたが、まあ一泊3万も出せばこの程度の気配りはあって当たり前なのかもしれません。しかし日頃、そんな予算では旅行は組まない我が家にとっては、素晴らしかったの一言です。　また何かの機会、特別な機会には是非、訪れたいと思わせるのが良かったです。